日々時々 一瞬刹那 月日もまた旅人なれば。
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写真は嘘をつかない
写真はありのままを写す
写真は生と死の境を分かたない
ありのままを写し、区別をしない
では、人間は生死の境の曖昧なものであるか
それは恐らく、否定されよう
生が曖昧であるがゆえのそれ
死は、どう転がそうともそのものであり
彼女らは、その一枚に、
何を望んだのだろう
何を見たかったのだろう
何が、見えたろう
或いは
生死を分かたぬ写真世界に
彼らは死を留めることで、
かつてそれに連なった生を
留めおこうと思ったのか
呼べど会えない現実に
突きつけられる真実を
彼は信じなかったのか
彼女は思わなかったのか
喪失感に苛まれ
必死に掴んだ
ただそれだけか
空虚を埋めるため
交わらぬ世界であってでも
そこに生きていてくれと
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