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日々時々 一瞬刹那  月日もまた旅人なれば。
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あれですね、やっぱ
勉強しなきゃいけないと絵を描きたくなるこの・・・・。
一種の五月病ですか。


 「勇祈くんは、さ。
  何を探してここまで来たの」


 似合わぬ真面目な声をだした。


 そう思って振り返り、勇祈はどこか損をした気分になった。


 盛大に顔をしかめた少年を弁当越しに見つけ、
 陽尋は白飯をほおばったまま首をかしげる。

 「よくそれで正常に話せんのな」

 「んでんで?」


    あぁ、どうでもいいと。


 「どうでもいいだろ」

 「そこはどうでもよくないから聞いてるんだよっ」

   それでも食べるのは止めないのか。
   
 口に出すのは諦めても、突込みがたえないのはどうしてか。
 不毛さに勇祈はひとつため息をついた。

 もふもふしながら陽尋が続ける。

 「それくらいいなかったんだよ、ここまで来る人・・・・」

 と、そこで止めて、違うか、と漬物を口に放り込む。

 「ていうかね、ここまできてここまで踏み出さない人。
  うっし、ごちそうさまっと」

 ぱんっ、と両の手を合わせ、軽やかに立ち上がり、ゴミ箱に弁当箱に。
 勇祈に背中を向けたまま、少女は続けた。

 「だからさ、これでもそれなりに考えてたんだよ。

  どっちなのかな、

  ってさ。」

 黙秘権を行使する姿勢をとることにしたらしい勇祈をちらりと盗み見て
 それからすっかり重くなった空を見上げる。



 「逃げるんなら、一回力いっぱい逃げちゃえばいいのに。
  捨てるなんて出来やしないんだから」 

 そう、小さく小さく呟いた。
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基本的には面倒くさがり。
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