sleeping beauty

写真は嘘をつかない
写真はありのままを写す
写真は生と死の境を分かたない
ありのままを写し、区別をしない

では、人間は生死の境の曖昧なものであるか

それは恐らく、否定されよう
生が曖昧であるがゆえのそれ
死は、どう転がそうともそのものであり


彼女らは、その一枚に、
何を望んだのだろう
何を見たかったのだろう
何が、見えたろう


或いは
生死を分かたぬ写真世界に
彼らは死を留めることで、
かつてそれに連なった生を
留めおこうと思ったのか


呼べど会えない現実に
突きつけられる真実を
彼は信じなかったのか
彼女は思わなかったのか


喪失感に苛まれ
必死に掴んだ
ただそれだけか
空虚を埋めるため
交わらぬ世界であってでも
そこに生きていてくれと

小唄

　　　きっと
　　　本当に望むことなんて
　　　心から願うことなんて
　　　そうそう多くなんかないんだ

　　　単純で、
　　　手に持ってるときには
　　　日常に紛れてしまうようなこと

　　　だからなくなってから願う
　　　なくしてしまってから願うから、
　　　本当に望み、願うことは
　　　手に入らないと思ってしまう
　　　･････････のかもしれないね。

すぐとなり

橙色からアリスブルーへのグラデーション。
といってる間に橙は山吹くらい。
変わる合間合間に淡い朱鷺色が見えたり。
そんなこと言ってると三色あるのか、とか。
今日は昨日よりは天気よくなるかな。