追走カノン

　　　桜の群れ咲く公園の
　　　隅っこ一本咲かぬ花
　　　力尽きたか遅咲きなのか
　　　いずれにしても
　　　咲いたときにはひとりきり
　　　なんだかどっか僕みたい。

そして未来へ繋がる旅へ

僕ら ソラで出会ったんだ
さぁ もう一度旅に出よう
何処につくかはわからないけど
何処まで行けるかわからないけど

何を見るかな
何を聞くかな
一体何が出来るだろうか
君とは何処まで 一緒だろうか

わからないことは ポツリポツポツリ
わかることはほんの少しで


あぁ……そろそろ時間かな
君はもう行くんだね
大丈夫だよ 行ってらっしゃい
君はきっと一人じゃないから
だって世界は広くって
狭いようで広くって 広いようで狭いんだから

君が望んでくれるのならば
僕らきっとまた逢える

一番近くに聞こえる音

意味ない言葉が積み重なる
なんとか構築した文字列の副産物
そのうち根拠も不明になって 四文字も二文字になるだろう


何かを歌いたくて探す
綺麗すぎて歌えなくなる
何かを唱えたくて探す
見つけた言葉も途中からを思い出せない
何かを呼びたくなって探す
見つかるけれど見つからない


　　　だからそう、また。
存在意義のみ それのみもって
散らばる言の端積み上げる